ああ勘違い 2013 8 31
シリアに対して軍事介入が必要なのは、
「化学兵器が使用された」という理由ではありません。
シリア内戦による市民の犠牲者は、
5万人とも7万人とも言われています。
国際社会が、ここまま何もしないで傍観すれば、
2013年中には、犠牲者が10万人に達するでしょう。
シリアでは、内戦が始まる前から、
人権に対して、厳しい弾圧が続いていました。
21世紀は、強権国家や独裁国家の時代となるでしょう。
市民が民主主義のために立ち上がっても、
諸外国は傍観するだけという悲劇が何度も繰り返されるでしょう。
あれは幻だったのです。
ベルリンの壁が崩壊して、自由主義が勝ったのは。
世界は、再び、強権国家優位の時代に向かうでしょう。
強権国家や独裁国家の指導者たちは、
枕を高くして眠れるのです。
民主主義国は、自国の経済不振のために、
新興国や発展途上国において、
どんなに人権が弾圧されても、
あるいは、どんなに市民が犠牲になっても、
「見て見ぬ振りをする」でしょう。
先進国のリベラル派と言われる人たちも、
自国の人権問題には、うるさいが、
外国の人権問題は、「どうでもよい。関係ない」と思っているでしょう。
リベラル派の特徴は、自国の人権問題には、うるさいが、
外国の人権問題は、「見て見ぬ振りをする」というものです。
あれは幻だった。
ベルリンの壁が崩壊して、自由主義が勝ったのは。
世界は、再び、強権国家優位の時代に向かうのです。
民主主義の先進国は、長引く経済不振と、
相次ぐ経済失政で、弱体化し、
世界のおける存在感が小さくなっていくでしょう。